今回は母が、以前に頂いた合鴨肉を入れた治部煮を作ってくれた。
大変美味だった。
合鴨肉を使うコツは母曰く「煮過ぎない事だろう」と言っていた。
これは当たっていたのか、歯応え十分の合鴨肉は今回は、気になるほど硬くはなっていなかった。
私はてっきり治部煮は作りたてを食べる料理だろうと思ったが、
聞くと「明日はもっと美味くなっているハズ」との事だった。
明日も楽しみだ。
ちなみに、うちで治部煮を食べたのは2度目ぐらいだったように思う。
これで、2週間のうちに2度(カレーと治部煮)が食べられた。
うちでは大変珍しい。
昔ながらの考え方に
「美味い料理は、家族の結束を強める」
みたいなのがあるが、私はそれを強く信じている。
私の実家は今や料理が出る事はマレで、
ふとすると1ヶ月も料理らしい料理が無い事すらありうる。
その間、何を食べているのかと言えば、
母の手抜き料理で、
これは食うとハラワタが沸騰するぐらいに怒りを覚え、
血のが燃えるような屈辱を味わう。
「何故にこんな何も考えられていないものを食べなくてはならないのか?」
そんな考えが頭を駆け巡り、その日はまともに眠りに付けず、
実家の食べ物に期待も興味が無くなるどころか、不信感を抱くようになる。
「いっそ毒でも入っていれば、全否定出来るのに」
そんな食べ物がうちの実家の主食だ。
そんな実家の料理を甥っ子たちも食べる事があるが、
まるで食卓のものに興味を示さない。
そして、異常なまでに食事が行儀悪い。
他の子はどうなのであろう?と聞くとやはりそんな事はないらしく、
保育園からも甥っ子がお昼に行儀が悪いと指摘されている。
私は無理も無いと思う。
食べ物に期待も興味も無いのだと思う。
そんな中、前回私の作ったカレーは甥っ子の興味を引きつけ、
非常に行儀良くたくさん食べてくれた。
私はカレーが「料理だったから」だと思った。
私自身も、家の食事に興味が無かった事を覚えている。
食事の準備が出来たと呼ばれても、
気になるTVがあればそれを見ていたし、
本があればそれを読み、TVゲームを続けた。
食卓に飛びついてまで食べる価値のあるものなど無いと思っていた。
むしろ、後で自分でインスタントラーメンを食べた方が、満足のいく食事だった。
私の家の料理は、学校給食、病院、多分刑務所よりも劣る内容なのだ。
イギリス料理、、、やっぱ書くのやめた。
この食べた瞬間に味わう屈辱感は、
初めての人には困惑らしい。
私のいとこらに母の料理は大変不評で、
感想として「わけがわからない」と言われている。
ちなみに、そのわけのわからない料理が、
私にはやっぱりわけがわからなかった。
しかし、大学に入り一人暮らしを初め、
自分で料理するようになり、
母の料理が何も考えられていない事が分かると、
それまでわからないで済んでいたものが、憤慨になった。
つい昨日の料理はこんなものだった。
ステーキ的な何かの肉を焼き時間が経ったものを、
1cm程度に細く切り、お好み焼きソースがかかっていた。
私は食べる前から、残念な気持ちになり、
甥っ子達はこれを無視しようと努力していた。
「全くなんの為にお好み焼きソースがかかっていたのか、わけがわからない」
これを食えば屈辱を感じるのは分かると思う。
これが体に栄養になって欲しくない気持ちも理解出来るだろうか?
いっそ毒が入っていて欲しいというのはそういうワケだ。
毒が入っていれば全否定し、まっすぐ残飯にしてもいい。
そして、思うのは、
私が監視していてばこのような事にならずに済んだのだろうか?と。
しかし、監視していると、今度は怒鳴らずに済む事が無い。
甥っ子達の前で、大人同士怒鳴り合うのを見せるのはどうかと思うが、
屈辱料理を作っているかと思うと、言わずにはいれなくなる。
特に今日は、甥っ子の友達が来ていたので、
言いたくはなかったが、母の動きがさらに加速されていたため、
怒鳴ってしまった。
甥っ子の友達はびっくりしていて、
食事が終わるやいなや、逃げていってしまった。
これでは、本末転倒だと反省した。
それはともかく、今回の治部煮は母が作ったとは思えないほど、
出来が良く、誰からも評判が良かった。
甥っ子達はこれをまだ食べていないが、明日には是非コレを食べて欲しいと思う。
そうすれば、きっと食事の喜びをかみしめ事が出来るだろうと思うから。
そして、今後食べ物に期待と興味を持つようになって欲しいと切に願う。
ちなみに、私はどんな料理であっても、
全く無表情で食べられる特殊能力が身についてしまっている。
私の食べている姿は、どんな物であっても
「不本意な物を食べている」ように見えるらしい。
私はこれを注意しているが、
甥っ子たちまでそんな人間になって欲しくないと思っている。
なんてきれいに盛りつけられてるんでしょう。
美味しそうです。
ところで、トラックバックと、コメントの違いがわかりません。どういうことなの?
すみません、勝手に画像をいただいてしまいました。
事後報告でございます(。。;)
トラックバックは、関連記事で、それを書いた人のとこの記事になりますけど、コメントはコメントになります。ってこれで分かる?>いくyo
画像、どこで使われたんですか?見たいー!
画像は「加賀すたいる」の店主日記にいただきました。
http://blog.livedoor.jp/ikuyo51/
確認しました!ありがとうございます。
母にも見せました。照れてました。