オススメ本「丸屋九兵衛が選ぶ、ジョージ・クリントンとPファンク軍団の決めゼリフ」


先に紹介した本はプリンスに興味のある人にはいいけど、そうでない人には難しいと思う。
ところがこの本はその「黒人音楽文化」についての猛烈な量の記述から、万人向けと言って過言でないほどオススメ。
だと私は思っている!
人種差別のなんたるか、そしていかにして状況が変化したか。
P-FUNKを切り口にビックリするほどそれらの事を分かりやすく読む事が出来る。
知らなかった気が付けていなかった表現の解説はとてもありがたい。
「Chocolateって、そう言う意味だったのか!」
読んだらこんな叫びを上げて、目からウロコを出す、賭けてもいい。
この本は素晴らしくオススメ。
随所にちりばめられたユーモアもすごくいいし、著者のおかあさんとのエピソードも好きだ。
金沢市民であれば、金沢市立図書館には蔵書があるので、借りて読めるよ!
さらにもう一冊、オススメ本。
「ファンクはつらいよ ジョージ・クリントン自伝 バーバーショップからマザーシップまで旅した男の回顧録」ジョージ・クリントン著
なんと!我らが御大の自伝。
紹介文に「抱腹絶倒」とか書かれてるけど、真剣な内容で全然そんな事ないよ。
それと、この本にもプリンスの性悪エピソードが書かれてるよ^^

丸屋九兵衛著「丸屋九兵衛が愛してやまない、プリンスの決めゼリフは4EVER」読了


トークイベントにも行こうと思っているので、この本は手に取ってすぐさま読んだ。
私にとって「まさにこれを読みたかった」「こういった事が知りたかった!」と言った事が大量に書かれている本で読んでいて満足感が高かった。
逆に「間違ってる」とか「書き足りてない」とか思うところは非常に少なく、読んでいて進まなくなるところが全然無かった。
私もプリンスの曲の歌詞には非常に興味がある方なので、この本には非常に期待していたが、見事に応えて貰えたように思えた。
願わくば最後の決めゼリフがまだ1995年のものだったので、まだあと20年分のキャリアがあるのでもう1,2冊続編を書いて網羅して欲しいと思った。
本を読んでいて特に良いと感じたところは「読み手と情報を共有しているところ」だった。
なにより「プリンスの曲の歌詞」をメインにしているので、曲を聴けばそれを得られるし歌詞カードを見れば書かれている。
その点について時代背景や文化面からの補足が得られるのは、とても価値があると感じるし、とてもフェアに思う。
「プリンスに直接関わった誰々からこんな裏話を聴いた」と言う本も最近は何冊も出ているが、それとは違った切り口だ。
とか言いながらも、裏話系の内容も多少はあるけどね。
ともかく、例えば「Corvetteとは軍艦説」「Dirty mindとは英語の言葉遊びゲーム」「自動詞と他動詞」などなどについて、私には知らなかった事ばかりで驚きの連続だった。

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プリンスの骨壺がペイズリーパークに展示

プリンスの骨壺がペイズリーパークに展示されているとか。
で、今「まさかそんなものが展示されているとは!プリンスがそれを望んだのか?」と議論になってる。
知らずにそれを見て、ショックを受けた人もいるとか。
遺書や遺言に「遺灰は展示してね」とか言った内容があったともまだ聞こえてきていない。
宗教的な意味は私には分からないけど、私自身の考えとしてこれは「いいと思う」。

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プリンスの"Purple Rain"が違って聴こえた

(Facebookに6月6日に書いた記事の転載)
プリンスの死後、私がいろいろ気が付いた話の続き。
ここまで来たらこれは書かずにはいられない。
Purple Rainの曲がこれまでと違って聴こえた。
以前、Purple Rainはアメリカ文化でそれもセレブが絶対に言わない「I’m sorry.」を歌ったからヒットした曲だと思ってた。
実は誰も謝る事の価値を知っているのだけど、アメリカは訴訟社会だから特にセレブは非を認めるとどこまで付け込まれるか分からないので絶対に「I’m sorry.」とは言ってはならなく、プリンスはそれをブチ壊すPurple Rainと言う曲を作ったのだと思ってた。あ、いやこれはこれで間違いでも無いのだろうけど。
ではPurple Rainでは”何に”謝っているのか?
映画「Purple Rain」の中では、プリンスの演じるバンドリーダーKIDが、独善的で秘密主義で強引で自分勝手でわがままで、でバンドメンバーもファンも離れていってしまいそうになってPurple Rainで「傲慢な私でごめん」となっている。普通のポップミュージックならこれでいいと思う。ところがこれがプリンスとなるとここでは収まらない。私がプリンスは「自分の人生を生きろ」と歌っていたと考えるようになると、これがそうでないと聴こえてきた。もし人に「自分の人生を生きろ」と言われた時、自分だったらどんな返事をするか考えてみて欲しい。

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クロスビートから出たプリンス追悼ムック

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久々に本を買った。
チラッと読んだ感じ良さげだったので。
いろいろ網羅的に載っているのがありがたいと思って。
便利にこの本を利用したい。
おそらく短時間で読めると思う。
読んだらまた何か書きたくなるかな。

プリンス1stアルバム1曲目For Youの歌詞

今日は、生きていればプリンス58才の誕生日。
私はまたプリンスの曲の歌詞をジックリ読んで聴いて過ごしている。
そんな時に目に飛び込んできた。
プリンスのデビュー作アルバム「For You」の1曲目For Youの歌詞。
プリンスは最初から死ぬまで音楽とそれ以上のものを届けると宣言していた。
“For You”
All of this and more is for you
With love, sincerity and deepest care
My life with you I share
驚いた事にこの歌詞だけ歌詞カードとは別にブックレットにも書いてあった。
彼はこれを成し遂げたと私は確信してる。
R.I.P. Prince.

もしラジオ放送用に選ぶなら?プリンス楽曲

昨日プリンスファンの仲間と話していてこんな話題が出た。
もし訃報のあった日の朝早くに「ラジオ放送用に3曲プリンスの曲を選んで欲しい」と言われたら?
「今、私にそれを聞くか!?」って返事しそうになるところを、仕事としてしかも短時間のうちに答えないといけないとしたら。
私だとパニックって「最新アルバムの最初から3曲目まで順にかけといたらいいよ、多分シングルにもなってると思うから」と適当に言ってしまいそう。
そして、答えてからアルバムを探し出して「HITNRUN Phase ONE」の頭三曲はなんだったんだろう?と確かめ、1曲も認識してなかったと言うオチに。
「なら”PURPLE RAINまたはベスト盤の頭から3曲”と答えた方がマシ」だったと頭を抱えるヒドイ私。
後になって冷静に考える、私はチャートに非常にうとい、一般的に良く知られた曲かとかヒットしかた?と言った知識は無い、これはつまり考えるための手掛かりがない事になる。
そんな時私はどうするだろう??
同じ質問を信頼出来る人に転送するだろうか。
それとも、自分が好きな曲を3つ答える?
日本で有名、言って「あープリンスってあの人かー」と分かって貰える可能性が高いのはこの辺だろうか。
 I wanna be your lover、1999、WHEN DOVES CRY、PURPLE RAIN、KISS、BATDANCE、ENDORPHINMACHINE
ちょっとひねると、こんな感じ?
 Little Red Corvette、Let’s Go Crazy、I would die 4 U、POPLIFE、Nothing Compares 2 U、The Most Beautiful Girl In The World
今パソコンに向かって考えているのでこれだけ思い付き、ここから3つ選ぼうと考えられているけど、その時その場でパッと答えられる感じはしない。

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プリンス死後にいろいろ考えた、主にエロい歌詞について

プリンスに関するよくある疑問「なんであんなエロい歌詞を歌うのかな?」について、私の中で腑に落ちる結論が出た。
最初はプリンスも注目を集めるためだったり他との差別化のためにエロい歌詞を用いていたのかも知れないが、十分な注目も差別化も得てビックスターになった後も続けられていた。
私が思うにプリンスには明確にエロい歌詞によって伝えたい事があった。
表現者にはこんな事を考えるとか聞く。
テーマ論
1:人に話さない、自分の中だけのテーマ
2:共通の意志を持っていたり共同作業をする仲間に話すテーマ、身の回りのスタッフのモチベーションのために話すテーマ
3:作品に触れる人に語り掛けるテーマ
4:作品に触れない人にどんな風に見せるかと言ったテーマ
(気にしなくてもいいのに)私が気になったのはこの1番目、プリンスの中でなぜエロい歌詞なのかと言うこと。
バンドのメンバーすらプリンスのエロ表現にうんざりして去る事があったと聞くので、これは本当に1に属しているものだ。
例えばプリンスが「何故、言語に英語を選択しているか?」「何故、本拠地をミネアポリスのド田舎にしているのか?」も同じレベルに入るだろう。
ミネアポリスを本拠地としている事については確かに疑問だけど、私にはあんまり深掘りしたくなるテーマではなかったので「昔からのバンド仲間がいっぱいいるから」「生誕地で地元で田舎だから」「慣れ親しんだ地域文化があった。」ぐらいで十分に腑に落ちる。
でも、エロい歌詞はそうではない。
英語でエロい歌詞によって語り掛ける事の意味は?
プリンスはそれによって何をしようとしていたのか?
JWに入信し一時期エロい歌詞を止めてまた再開しているが、それは何故だったのか。
私にとっていつも疑問だったし、結構考えたハズなのに答えは出ていなかった。
しかし、今この機会に考え、それを自分の中で掴む事が出来た。
プリンスの死後、私はコーヒー飲み過ぎててテンションが上がり過ぎているだけだったら申し訳ない。
何度かに分けて記事を書かないと到底辿り着けないと思うけど、今後あるプリパに参加する前までには書ききってしまいたい!
とは言え「LOVESEXY」「Grafitti Bridge」ではプリンスも気持ちが焦ってか、直言してる^^
Around The The World in a Day。
プリンスはわずか1日と言う時間で世界を駆け巡るつもりだったようだ。
Rave Un2 The Joy Fantastic。
その時の気持ちを考えて欲しかったんだと思う。

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素晴らしい本を読んだ「給食で死ぬ!!」

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存在は知ってて、ずっと以前にかいつまんで読んだ事はあったけど、RKブログのコメントでこの本を薦めている人が居たのを見て気になって図書館で借りて読んでみた。
素晴らしかった。
私は職場の食堂が無添加にならないものかと常々考えていたが、ここにはさらに上の結果が書かれていた。
学校給食の食材は国指定のアメリカ産のクソ食材を使うと補助金が出て、地産地消にすると補助は打ち切られ「特定団体に利益を誘導している」と訳のわからない難癖を付けられるとか。
ここだけを読んでも「国がいったい何を考えているか」はハッキリと分かると言うものだ。
またそのクソ食材で作られた料理を口に捨てていると、、、いや食べているとどういった事が起こるのか?ここにはハッキリ書かれている。
そして、その問題を解消した時にどのような事が起こるのかも。
またいくつかの問題解消しようとした時に起きる軋轢についても書かれていたが、これも非常に興味深かった。
食の乱れ、品質の劣化の危険性についてこれだけ明確に書かれた本はごく稀だろう。
しかもそれが学校給食のような大勢が一斉に食べる環境では、影響もより大きくなる。
これを改善した時の影響もしかりである。
これは学校のみならず、企業においても同じ事が言える。
生産性を高めたいのであれば、何故に社員食堂を見直さないのか?とは私が以前から主張していたところだ。
企業における事例もここには載っていた。

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