少ししかタンブン出来なかったこと

昨日の夕方、妻と家に帰るバスに乗っていたところ、見た感じ東南アジア系の2人組男女に話しかけられた。
「このバスは金沢駅前にはいつ止まりますか?」みたいな感じだった。
抑揚が完璧な上手い日本語で、ちょっと困っている様子だった。
しかし、私も困ってしまった。
このバスは路線的に金沢駅前には行かないし、さらに金沢駅最寄りのバス停もすでにを通り過ぎてしまっていたのだ。

私は首を横に振り「金沢駅には行かない」「止まらない」「通り過ぎてた」「過ぎた」と言ってバスの後方を指さして示した。
ハッとした表情をした彼らは深刻な様子で何か話していた。
私と妻はその次のバス停で下りた、自宅の最寄りだからだ。
見ると、彼らもバスを下りていた。
下りた後で私は彼らに「金沢駅は向こうだよ」と指差すと。
彼らは「ありがとうです」みたいなリアクションをして、その方向に歩いていた。
やりとりはここまでだった。

思えば、反対車線には金沢駅方向のバス停があるが、彼らはそれを利用しただろうか?
歩いて金沢駅に行くには40分以上かかる距離で、もう暗くなってきている時間だった。
金沢駅に行きたかったらしいが時間的制限は無かったのだろうか?乗りたい電車があったのでは無いだろうか?
旅行者なのか在住者なのか分からなかったが、駅までの距離を歩ける靴や服装だったのだろうか?
実際まっすぐ歩いて行けば電車の線路が見えてくるのだけど金沢駅には1回だけ曲がらなくてはならない、それは分かっただろうか?

冷静になって後で、うちの車に乗せて送ってあげたら良かったと思った。
「金沢駅まで歩くのちょっと遠いし、時間もかかる、もう夜にもなってきてるから、うちの車で送るよ。」
こう言えば良かったのだが、この時は思い付かなかった。
残念、少しのタンブンしか出来なかった。
次回はもっと頑張ろうと思う。

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