もちろん「プリンス・インタヴューズ」を読んだ


私はこの本の一字一句すべてを精読した。
明確な目的があったため、斜め読みはわずかにもしなかった。
あるエピソードについて書かれているのを探していたのだ。
ところが、それは記載されていなかった。
まさか!

私が探していたのはおおよそこのようなエピソードだ。
プリンスを探求していると比較的よく見ることが出来るものだと思っていたが、今探すとなぜか見つからない。

まだ少年のプリンスは自室に女性を連れ込んでいた。
彼女とベットで寝そべるプリンスが父親に目撃される。
父親は激怒しプリンスを家から放り出した。
家でしたプリンスは血の繋がった妹タイカと雪の降る中、行き先を探した。
友達宅を何軒も尋ねるも泊まらせては貰えず、アンドレの家で初めて受け入れてもらえた。

「プリンス・インタヴューズ」に強い期待を持っていたが、最後まで読んで載っていないことに愕然とした。
私はこのエピソードはプリンスの中でかなり大きなものであると推測していた。
ただエピソードとしてバラバラに部分的には見つけることが出来たりもするので、これはそもそも一連の出来事ではなかったのかも知れない。
プリンスはインタビューで「必ずしも真実を語らなくてはならないことはない」と考えていたことから、嘘も少なくない。
このエピソードもバラバラの経験を繋ぎ合わせて、さらに誇張したものだったのだろうか。
それとも私の脳の中で勝手に熟成されて出来上がったものだったのか。

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