小学6年生の甥っ子が私に言った。
「宿題で”北朝鮮”について書かないといけない」
ビックリして「何に基づいて書くの?」と聞いたら、「新聞」なのだとか。
「はは~ん」、適当に返事した。
私はこうして自動的に空気を読む人間に作られていくのだなぁと思った。
私から甥っ子に「北朝鮮はアメリカに必要があって作られた中身の無い国だよ」などと言った事を伝えても混乱させるだけだろうと思い、アドバイスはひとつだけにした。
「新聞も嘘ばっかりだよ」
甥っ子はいかにもめんどくさそうに「分かってるよ」とキレながら言った。
「やはり6年生にもなると分かるのか」と冗談を言って喜んでみせた。
本当には分かってはいまい。
いかに大量に嘘が流布されているか。