「ドーン オブ ザ デッド」はその昔、一世を風靡したホラー映画「ゾンビ」のリメイクだ。
先日、これが映画館での公開になり、私は興味を持っていた。これを観るときは必ず、ひとりで観ようと心に決めていた。私は人一倍ゾンビ映画が好きで、面白いゾンビ映画を求めてだいぶワケの分からんゾンビ映画にまで手を出した事がある。ゾンビ映画は当たり外れ以前の問題に、アタリが物凄く少ない事を私は学んでいた。そんな事もあって、人を誘って観に行きツマラナイ思いをさせては相手に悪いと思っているとか言う話を人にしたら、「おもろそうやないけ、ほんなら観にいこうかぁ」となって、私は全くスケジュールに無かったタイミングで、疲れ果てるのを必死で、そいつと「ドーン オブ ザ デッド」を観に行った。
面白くなかったらどうしようと心配していたが「ドーン オブ ザ デッド」は、個人的には超面白かった。一緒に観に行った相手にも聞くと、「全然面白かったじゃん。なんで心配してたの?」って具合だった。
「ドーン オブ ザ デッド」は正統派ゾンビ映画で、ゾンビ映画の本質を余す事無く観る人に伝えてきた。ゾンビによる恐怖、追い詰められた人間の苦悩、親しかった人のゾンビへの変化、孤立した環境での異常な心境、楽園の探求。ゾンビ映画の重要なキーワードがここには全部あったと私は断言する。
なんか、もう眠いので今日はここまで。
あーでも、以前「タイタニック」を観た時には、3連続ほど「タイタニック」の文句を書いたが、この映画については連続で絶賛を書きそう。
映画の中では無理にカットして短くしたような箇所がちらほらあったので半年ほどしたら、20分ほど長い版とか出てそう。
↓続きはあまり読む価値無いです。良い映画を良く伝えない人達への文句です。
ちなみにラッキーな事に今回、私は「配給会社の間違った配慮」と言うゾンビ映画の恐怖も実感出来た。なんか映画宣伝のコピーが「それは8歳の少女から始まった。」とか言うだったのだが、これは全くのでっち上げで、本編と全く関係の無い言葉だ。1度映画を観れば大体の人が分かると思うが、ゾンビの発生原因は明確にされていないし、発生源やその規模についてもまるで謎だ。しかし、配給会社は何を思ったか、他のショボイパニック映画に合わせてか、こんなコピーを作った。
「それは8歳の少女から始まった。」
全く、何を考えてこうしたのだろうか?だったらいっその事、
「アメリカに隕石が当たりそう」
「1匹のサルが病原菌を撒き散らし、アメリカ限定」
「アメリカ限定で宇宙人が襲ってきた」
「アメリカ大統領が現実以外に映画の中でもピンチだ」
「アメリカ人から観たタイタニック号の悲劇」
「アメリカ人の見た戦争、真珠湾攻撃編」
「津波がアメリカを飲み込みそう」
でも、なんでいいと思うぞ。あっと、今回はアメリカは関係無かったか。
ともかく、「それは8歳の少女から始まった。」は本当にひどい。
私の好きなマンガ家榎本俊二氏が映画の本を最近出していてその中の言葉を借りるなら「視聴者の知能指数をメいっぱい低く設定した作り」だろうね。
「それは8歳の少女から始まった。」と考えないと映画が理解出来ない人向けなのか、「それは8歳の少女から始まった。」ぐらいだから最後はなんとか収束してハッピーエンド?「それは8歳の少女から始まった。」んだから、家族愛の物語?
全くこの調子で「デモンズ95」のコピーも作って欲しい。
私が思うにただ一言、「正統派ゾンビ映画です」と誰かが言えば済む事なのに。
でも、私にもそれに誰が適任なのか分からないけど。
最近、映画のTVCMが流れているけど、おかぁさんのお腹の中に脳ミソを忘れてきたような顔をした連中がいかにその映画が面白かったか語ったところで、私にはまるで観たい気持ちにならないのだけど、これって多数意見でないのだろうか?