何故かコロナとワクチンについて聞かれる

※この記事は特定を避けるためフェイク入りです

ある日の仕事で行った先での出来事。
急に神妙な表情のスタッフに呼び止められる。
スタッフ「社長が呼んでいます」
普段あいさつをするぐらいはあっても、社長と面と向かって話す事なんて無い。
「うわっ、私なんかしたかな?いい仕事の話ならウエルカムなのだけど、マズイ話だったらどうしよう。」
そう思いながら、社長室へと入った。
社長は既に缶ビールをあおっていた。
もちろんノーマスクだ。
社長「あぁごめんごめん。君ワクチンについて詳しいって聞いたよ。教えて欲しい事があるんだけど?」
私「いえ全く詳しくないです。興味もそんなに無いですし。」
いかん!いきなりの全否定の回答だ、失敗かも知れない。
社長「え?スタッフがそう言っていたよ?まるでコロナを信じてないとかなんとか。いや、そもそもこんな話、誰に聞いたらいいか分からなくてね。」
社長「ワシはコロナもワクチンも本当じゃないデマやと思ってる。利権やな、全部。」
良かった仕事的には大丈夫そうだ。
いい酔い具合だし、本当の悪い展開にはならなさそうだ、面倒なだけで。
面倒臭さにだけ耐えればここは大丈夫だ、
しかし、誰だそんな事を言ったスタッフは!

確かに私はコロナもワクチンも信じていないのだけど、仕事で行く先ではまるで信じているかのように振る舞っているつもりだった。
しかし全身から信じてないオーラが出ていたのか?バレたようだ。
そう言えば新型コロナ対策が始まった頃だったかにスタッフに「ここではどんな対策をしてて、入る時にどうすればいいか?」を聞いた事がある。
その時、猛烈に話がかみ合わなかった。
不特定多数が訪れる施設のため、対策のレベルが高かったのだ。
このルールを私は守れるかな?と思った覚えがある。
私には「なんのためにそんな事しないといけないの?何か認識違うくない?」とマスクをしていても分かるぐらい表情に出ていたのかも知れない。
自分から持ち掛けた話なのに、本当は興味無いのがモロバレだ、と。
その時のスタッフが社長に伝えていたのだろうか?
社長「誰かコロナやワクチンに懐疑派の人を知らないかー?」
スタッフ「いつも来てるあの人がそうかも知れない感じです。」
社長「そうかー、こんどその人、私のとこに来させて。」
これも想像でしかないけど。

社長は既にだいぶ酔ってるなぁと言う感じだった。
何でも経営者の間では結構そんな話題が出ているのだとか。
いかに補助金を取ったか取れなかったか、いかに対策をさせられたか、またそれによる損失、、。
それから新コロナやPCR検査やワクチンについてのテレビや新聞に出ない噂話、陰謀論。
そんな話が飛び交っていて、彼も自分でネットで調べてみたのだと言う。
話してみると、私の見解と非常に近いものがあった。
社長「コロナもワクチンもフェイクだ、目的は別にある。そんな邪な事のために一般の人が蝕まれている。」
社長「しかし、現によくわからん肺炎が重症化して死んでる人がいる。経営者としてはスタッフを守るためにもこれに備えなくてはならないのだが、どうしたらいいか?」
社長が私に聞きたいのはそこだったのか!驚いてしまった。
そんな質問に私が答えられるものか!私自身では「なんとかなるだろ」と放置している問題だ。
だから最初の質問がコロナではなくてワクチンだったのか。
経営者的な視点をここに見た。
私「その直接の回答にはなるかわからないですが、弊社で扱ってる商品の中でこう言ったシステムを導入する会社もありましたよ」
私の営業魂は非常に未熟なのでそんな言葉は全く出てこなかった。
ビジネスチャンスとしてこれを捉える事は無く、むしろ素の自分に戻ってしまった。
もし私が「XXXと言う薬があって、それが効くとネットでは言われています。このルートでそれは手に入ります。」なんて言ってしまえば、陰謀論商法もいいところだ。
このような陰謀論商法が無くならないわけだ。
私はそんな怪しげな情報を見た事があったし、またそのページにアクセスしようと思えば出来たけど、それは伝えなかった。
「わかんないですが。2年ぐらいで人体が対応して収まりますよ。人間の方が絶対的に強いです。」等と適当な事を言って逃げてきた。
ちなみに私は集団免疫なんて言葉も信じてない、と言うか、意味が分からない言葉だ。
ともかくあの後、社長の酒も進んでスタッフを困らせたりしてなかっただろうか、ちょっと心配になった。

コロナ禍が始まった頃、マスクが手に入らなくなった事があった。
「今、市場では手に入らないマスクが大量注文であれば手に入る。100枚入りを100箱単位で注文を集めている。何口乗るか?」
個人では「そんなにたくさんいくら何でも要らないよ」となるが、経営者は「自分の会社の社員用が確保出来る」と思えばそれに乗ってしまう。
そのマスクが届く頃には、すでに普通に市場にもマスクが戻ってきていたりする。
この例は品薄商法だけど、陰謀論商法では届くものの効果は保証されない。
そう言う物は各自が自分で確認して納得して買って試せばいいと思う。
しかしこれが大勢のスタッフを抱える経営者となると?
今はコロナの特効薬だけど、もしこれが土地や物件と言った不動産であれば?
経営者の一存で「これがいい」として購入し、スタッフからは「あんなものをあんな金額で!騙されたんだ!」となる事はあるだろう。
「会社を潰す気か!」そんな気は毛頭無い、むしろ生き永らえると思っている。

結論に行きたい。
経営者には隙があるな、とか言いたいのではなくて、そこはスタッフが補って欲しいなと思った。
先の社長がスタッフに「こんな時どうすればいいか?」と。
最初の「そもそもこんな話、誰に聞いたらいいか分からなくてね。」には「自分とこのスタッフに聞けよ!」が答えだったのだなと。

(蛇足)
社長「君、体調崩してたんやって?いかんなー。うちにはこんな商品もあるよ。君にピッタリやと思うわー。」
私「はい。買って帰ります。」
スタッフ「お買い上げ合計11,000円です。」

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