今日買ったマンガだ。
で、そのamazonでの紹介ページ。
(実は、こamazonなどのページにリンクを張る形での紹介の仕方があまい好きでなかったりする)
それはともかく、久々の遠藤淑子氏の単行本に、速攻買ってしまった。
昨日、見付けて買わなかったけれど。
毎度のごとく、地味でいいのに、登場人物がケガをしたり事件があったりと、
こうあわただしい。
今回もテーマは、タイトルからも分かるように「家族」だ。
私はこの人の作品は舞台でも出来るんでないかといつも思う。
あまりたくさんの場所が出てこないし、ストーリーがハッキリしているし、
登場人物の多くは2面性を持っている。
ラストには完全な形でオチがついている。
目の前の事件ではなくて、
聞こえてきただけの事で登場人物があたふたする場面も少なくない。
それは、マンガでも想像力をかきたてたれる描き方だと思う。
これは演劇ではよくある演出だ。
と、そんな点で氏の作品は演劇との共通点が見出せる。
そして、想像力を要求されている点で、
読んでいて心地よい。
私は氏の作品が好きだ。
今回の中でも私の気に入った作品は表題作の第1話だ。
また、氏の作品でもうひとつ思うのは、
作品中に霊の存在を感じる事。
登場人物が事件に巻き込まれても、
それが悲劇にはならず、
結果として良い方向に働きかける事が多い。
それう言った作品に触れると、
氏は何事も良い方向に捉えようとし、
作品にそれを氏の世界観として伝えてきているのだと思う。
その点を指して、私は霊的だなぁと思っている。
でも、本当に氏が霊的である事を意図して作品を書いているかは、私は知らない。