書籍「ケーキが切れない非行少年たち」を読んだ


私の興味ど真ん中の本だと思って購入して読んだ。
読んで分かったのだけど、「なのでこうするといい」までが書かれた本では無くて、「こんな存在がいる」と「こんな方法がある」をチラッと紹介をする本だった。
ちょっと肩透かしだったけど、それであっても高い満足の得られた本だった。


こんな存在とは、それはタイトルの通りの少年たちだ。
私もかつてその一人だったと感じる。
今でも不器用で上手く出来ない事がある。
例えば「空気読め」みたいな環境は大の苦手だ。
空気は透明なのに、読める気がしない。
そういった困難を解決する助けになる認知トレーニングは存在している。
私はその存在を全く知らずここで初めて知った。
そしてその位置づけは教育以前にある。
また認知能力を浮き彫りにするテストも存在する。
私も当時そんな物を受けてみたかった。
私はIQテストはめちゃくちゃ成績が良かったが、そのようなテストの例をいま観ただけでも震え上がった。
中には今の私にとっても苦手な物がある。
就職試験時にこのようなものに打ちのめされた記憶がある。
「これが出来ないと社会に出れないのであれば、私には無理だ」
ところが今の私は社会人として胸を張って日々「ぶいぶい」言っている。
苦手や困難があっても「ぎゃーぎゃー」言うとかしてなんとかしている。
私はいつのまにはそんなスキルを身に着けていたが、それを効率的に習得できるプログラムがあってもいいんじゃないか?と思う。
私はこれは技術・知識・ノウハウによって補えるものだと思う。
技術を身に着ける事で問題とそれによるストレスは軽減される。
なので、これらの技術を身に着ける機会を得やすくする事は先ず彼らへの助けとなり、そしてよりより社会を作り出す事になると考える。

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