「男はつらいよ お帰り 寅さん」を正月に観た


特に寅さん映画にハマり込んでいると言うワケでもなく、これまでの中で4作品だけ観ている。
1つは佐渡島ロケのもの、そして金沢のもの、そのヒロイン吉永小百合の続編、名作の誉れ高い1作目。
寅さん映画は面白いと聞くけれど、実際観てみると「これを笑うのか!?」と言う場面の連続だ。
寅さんは不器用でどこか憎めないと言うが、現実では出会いたくないような十分に頭の痛い人物だ。
そしてこの正月には劇場で50作目に当たる作品が上映された。
主人公は寅さんの甥の満男だ。
寅さんのストーリーはある意味ワンパターンで、寅さんがヒロインに辻惚れし失恋するが、ヒロインは別の男性と幸せになる。
これが満男では出来なかったようで、そこが一番気になったところとなった。
寅さんは「悪人ではない問題人物」だが、この映画にその存在は無かった。
こういった映画作品を観て「有害な人物や現象を安全に鑑賞する方法」として映画があるのだなと思う。
映画を観て薄ら寒い思いをするのも経験として価値があるだろう。

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