これまで年末年始にケーキを焼いたり旅行に行ったりと年賀感無く過ごしていたけど、結婚して3年目の今年はお節料理を作る事に自然となった。
去年、料理研究家の辰巳芳子さんの本を知り、夫婦で料理への関心が高まっていた。
今年はお節の中で作れるものは作り、難しそうなものや分からないものは買ってきてみた。
実は、私自身がお節にこれまで全く関心が無かったので品名を言われても何も思い浮かばず、ビジュアルを見せられてもそれがいったいどういう物なのか分からないと言う問題があった。
そこをなんとかかんとかして今年の初めは上の画像のような食事にありついた。
とても美味くて、満足だった。
妻「お節のAを作るよ」
私「Aって何?どんなもの?私食べた事無いかも。」
妻「!?・・・Aって何々を何々したものだよ。」
私「あー、それ私食べないねー。実家では出てたかも知れないけど、食べてないし、覚えてない。他でも食べた記憶が無いよ。」
妻「食べれないの?」
私「食べれないかどうかも分からない。」
妻「食べれたら、食べる?」
私「食べる。」
その料理の画像を見せられてもまだ味の想像が付かなかった。
私はお節に印象が無く、手を付けた事が無いのだった。
そんな事もあって「じゃぁ買って来ようか?」と言うアイデアもあったが、タイミングが遅くすでに良いお節のセットは手に入らなさそうだった。
それでも近江町市場周辺に行ったりすると、それぞれのお店でお節の品目毎に試食が出ていて、これは非常に重宝だった。
例えば、何物か全く知らなかった「栗きんとん」と言うものを、私はここで初めて食べた。
「栗きんとん」について知っている事と言えば「こち亀の両津の好物だ」と言う事だけだった。
(と書いたけど、今wikipediaを見るとそんな事は全く書いてないので、違ったかも知らん。)
ちなみに栗きんとん食べた感想としてはこうだった。
私「これスイーツ?ご飯のおかずなの?」
妻「お節なので雑煮か焼餅と食べるんだよ」
私「え、正月って、そうなん!?」
私は正月食自体を知らなかったようだ。
あ、それと我が家はお酒を飲む習慣が無いので、お屠蘇を飲むって発想が無い。
そんな調子で、田作りって何?黒豆ってどんな味付け?煮物って?と。
各家毎に違うとは言え方向性も見えなく、私の食べられない物が並ぶと非常に気まずいと恐怖した。
(”恐怖”までした原因は「嫁のメシがまずい まとめ」の読み過ぎと思われる。)
結果的に見えてきたのは、私は自分の実家の料理が口に合わなかった事と、食べている品目が少ないと言う事。
私はこれを指摘されるとイラッとするけど、他の人から見れば「食わず嫌い」に他ならなかった。
なので、私はお節を食べるように努め、さらに我が家でもお節を作る事とし、毎年レベルアップ出来るようにしていきたいと思った。
なので今年はうちの「お節元年」と言えると思った。